こぐまの散歩道

目にするもの、手の隙間からこぼれ落ちるものをみつめる

新聞記事メモ(2018/10/31)

■プリファード社長「スマホの次は個人向けロボ」

[日経朝刊 2018/10/31]

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO37145880Q8A031C1TJ2000/ 

«抜粋»

・AI開発のプリファード・ネットワークスの西川徹社長は30日、日本記者クラブで記者会見し「パーソナルロボットは、パソコン、スマホに続く産業になる」と話した。端末に左右されずに動く基本ソフト(OS)が普及を後押ししたパソコンを引き合いに、「多くの開発者が簡単に自由自在にアプリケーションをつくれる仕組みが必要だ」と指摘した。

・プリファードは自動運転技術で使うAIも開発。IT企業や半導体など業界をまたいで世界的に開発競争が激しくなっている。

 

«所感»

→先日幕張メッセで開催されていたIT・家電見本市CEATECでも、プリファードが大きく出展していました。かつては東芝やパナやSONYが家電新製品や大型TVを宣伝していた見本市も、ここ数年は「スマートなんとか」が増え、トヨタやホンダ等の自動車が出展し、今年はデジタル、AIが目白押しで、東芝が消え、パナが電子デバイス部門に移動し、プリファードが出展するのも大きな時代の流れを感じました。

 

・プリファードの展示内容「全自動お片付けロボットシステム」 

https://www.preferred-networks.jp/ja/news/pr20181015

 

CEATECでプリファードのプレゼンを聞いてきた内容がとても興味深い視点とコンセプトだったので共有します(以下、思い出しながらの言葉なので不正確です)。

・これまでのIT・ロボットの使われ方は、リアルの世界にある情報をデータに変換して、PC画面に表示することに集中していた。人が情報認識・意思決定をするための使われ方が中心だった。また、工場のように整然とした中で・工程が決まっている中での活用が中心だった。

・しかし、リアルの世界は非常に混沌としている。家庭の中もそうであるように、どこに何があるかは定まっていない。

・これからの時代は、混沌としたリアルの世界の中で「ロボット」が情報を取得し、それをAIが判断し、「ロボット」が行動するという時代がくる。かつてPCが色々な業種業界を席巻したが、これからはロボットが情報を自動的に取得し、「データ」はより爆発的に増えていく。その時代にどのようなビジネス・ソリューションが生まれるかはまだわからない。

・プリファードは、その時代に求められる技術・システムを開発していく。

 

«参考»

プリファード・ネットワークス

https://www.preferred-networks.jp/ja/

 

 

■デジタル課税「見切り発車」

[日経朝刊 2018/10/31]

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO37124460Q8A031C1FF2000/ 

«抜粋»

・英国政府が2020年4月から他の先進国に先行して、IT大手を狙い撃ちにした新たなデジタル課税の導入に踏み切る。G20EUでも主要テーマであったが合意形成が難航、しびれを切らした英国の見切り発車により、独自のデジタル課税を導入する動きが加速する可能性もある。

・新税制案の対象は、ソーシャルメディアのプラットフォームや検索エンジン、オンライン取引を手掛ける業者。IT企業が英国で稼いだ売上高に2%課税する。世界の売上高が年間5億ポンド(約720億円)以上の黒字の事業部門だけを対象にする方針。